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笑顔が与える様々な効果

  • メンタルヘルス
皆さまは、普段笑うことがどのくらいありますか?日頃から笑顔でコミュニケーションをとることは、周囲の人と良い関係を保ちメンタルヘルスにも役立ちます。今回は、「笑い」で得られるメリットを多方面からご紹介していきます。

メンタルヘルスにおける笑顔

皆さまは、普段笑うことがどのくらいありますか?
毎日、家と職場の往復で、仕事中も黙々と業務をこなしているという方は、笑う機会が乏しくなっているのではないでしょうか。また、そのような状況に陥っている人は少なからずいると思います。
今回は、「笑い」で得られるメリットを多方面からご紹介していきます。普段から笑顔でコミュニケーションをとることは、周囲の人と良い関係を保つこともできます。笑顔には印象をよくするだけではなく様々な心理的効果があります。皆さまも自身の生活を振り返り、笑顔の場面を思い浮かべながら読んでみてください。

洞察力や発想力を高める

人間は緊張すると視野が狭くなる傾向があるといわれています。そのため、周囲で起きている状況に気付くことができなくなり、自分たちの目の前にあることしか見えなくなるのです。また、緊張状態は、ストレスを生じ、思考の幅を狭めてしまいます。そのため、笑顔でいることは緊張を和らげ、自らの気分を高揚させる効果があります。また、気持ちに余裕が生まれ洞察力も高まります。結果として、新しいアイデアや問題解決のヒントに気付くためにも、笑顔でいることが重要なようです。

信頼を築く

笑顔を見せた人は社交性と気前の良さにおいて高い評価を得たという研究結果があるようです。笑顔は、あなたを信頼していますというサインとして効果的であり、その笑顔を通じて相手も信頼をおき、協力関係を築くことができます。
ビジネス場面では、クライアントとの信頼関係を深め、距離感を縮める手段としても笑顔は効果的です。相手に、信頼してもらうことができれば、距離を縮めてやり取りができるようになるでしょう。

笑顔の余波

子どもの笑顔を見て、思わず自分もほほ笑んでしまったことはないでしょうか。
普段からあまり笑わない、仏頂面で近寄りがたいタイプの人を笑顔にさせるにはどうしたらよいかという実験結果では、最も効果的だったのは、隣でただ笑い続けるという行為でした。この実験結果より、相手の笑顔を引き出すためには、まずは自分からほほ笑みかけることが効果的ということです。苦手な人とも距離を近づけるきっかは、あなたのほんの少しの勇気かもしれません。

健康への影響

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、ストレスが高いと交感神経が優位になります。笑うことで、副交感神経へスイッチが切り替わり、安心感や安らぎを感じられ、ストレスが解消されるといわれています。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、特に腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要な細胞です。笑うことで、NK細胞は活性化され、免疫力の向上に繋がります。また、笑うと脳への血流が良くなり、脳梗塞など血管が詰まることで発症する病気を予防する事ができるといわれています。さらに、新陳代謝も高まり、横隔膜の動きも良くなるので消化が良くなるというメリットもあります。毎日の生活に笑いを取り入れるメリットは、健康にも良い影響を与えるようです。

笑顔のメンタルヘルスへの影響

第三者からの印象UP

笑顔による良い効果は、思いがけないところから得られることがあるかもしれません。例えば、自分が意識して笑顔を向けたからといって必ず返ってくるとは限りません。笑顔で話をしている相手からは反応が無くても、そんなあなたを見ていた第三者から良い印象を持たれるということがあるのです

作業能率が上がる

笑顔には人間関係を潤滑にするだけでなく、気分を上げる効果があると考えられます。楽しんで仕事ができれば、積極的に働きかけることや新しい事に挑戦しようという意欲もわいてきます。笑顔でいると、視野が広がる効果もあるのです。緊張した状態では上手く思考が回らず、頭の中がオーバーヒートしてしまいます。心に余裕があるからこそ様々なことを考えて判断することができるのです。

以上のように、笑顔には様々な効果があります。しかし、度を過ぎれば笑顔自体がストレスの原因になってしまいます。笑顔を無理に作ろうと肩肘を張り、作り笑いを続けると逆にストレスに変わります。なんでもかんでも笑顔になるということはリスクも伴います。そのリスクというのは、本当の感情と表に出す感情があまりにかけ離れていると、精神的に疲れてしまうリスクがあるということです。これは、心理学的には、「感情労働」と言われております。例えば、自分と性格が合わない人と一緒にいると、気疲れしたり、ストレスが溜まるのは、この感情労働が関係していると考えられます。
また、看護師や接客業、カウンセラー、教師などの人にうつ病の人が多いことも感情労働が影響しているようです。そのため、自分にあった笑顔をみつけることが大切です。仕事の生産性も向上すれば、モチベーションが上がります。まずは、普段から、笑顔であいさつすることを心掛けてみてください。日々笑顔を意識することで、心身共に健康になり、周りの人たちにも幸せな気持ちが伝播していくことでしょう。


著者:塩入 裕亮
精神保健福祉士
医療法人社団 平成医会 「平成かぐらクリニック」 リワーク専任講師


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