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働く意義とモチベーション

  • メンタルヘルス
自分が働いている理由について考えたことはありますか。自分の仕事をどう捉えるかによってモチベーションも大きく異なります。今回は、仕事に対する考え方を大きく3つに分けて、働く意義とモチベーションについて解説します。

皆さまが働いている理由はなんでしょうか。
今回は働く意義をライスワーク・ライクワーク・ライフワークに分けて考えます。
これを機に、これからのキャリアを見直してみるのも良いかもしれません。

3つの働く意味

仕事に対する考え方には大きく分けて3つあるといいます。自分の仕事をどう捉えるかは個人の自由ですが、それによってモチベーションも異なります。

〇ライスワーク(Rice work)

その名の通り、ご飯を食べるためや生活をするために働くことをライスワークといいます。やりたい仕事か否かというわけではなく、お金を稼ぐために働くというスタイルといえます。また、世の中の多くの人はライスワークをしています。自分の時間を切り売りするという意味合いが強く、一般企業での勤務や学生が行うアルバイトなどがこれに含まれることが多いといえます。ライスワークでは、仕事と趣味やプライベートの時間に明確な線引きをされており、それがモチベーションに繋がっています。

〇ライクワーク(Like work)

自分の好きなことや、やりたいことを仕事にしていることをライクワークといいます。YouTubeのCMで「好きなことで、生きていく」とユーチューバーと呼ばれる人が出演しているものがありますが、これはまさにライフワークをしている人たちといえるでしょう。
ライスワークと比較すると、自分が好きな仕事であるため、仕事に対するモチベーションは当初から高い場合が多いといわれています。洋服が好きという理由でアパレル会社に就職した当時の私はライクワークをしていたといえるのかもしれません。自分のコーディネートをお客さんが気に入り、洋服を購入してくれた時には、言い表せない高揚感とさらに仕事に対するモチベーションが上がったことを覚えています。
しかし、洋服への興味が薄くなった時はライスワークをしている時の自分よりモチベーションの低下が著しかったように感じます。ライクワークにはそれが続けられなくなったときに、仕事も好きな趣味も失ってしまうというリスクもあり得るということがいえます。そのためライクワークをしていく場合には、モチベーションの管理がとても大切になります。

〇ライフワーク(Life work)

志や信念を持って、自分の使命と思える仕事をして働くことで、生涯をかけて取り組んでいくことをライフワークといいます。これは仕事とプライベートの区別がなく仕事ができるタイプであり、名前の通りその人にとっての「天職」といえるものです。相手に何かを与えることで、人生の充実感を感じ、他人にも良い影響を与えたいと考えている場合が多いといえます。
モチベーションと密接な関係があるライクワークに対し、情熱がとどまることなく湧き続けるライフワークですから、自分が心から取り組みたいと思う活動がそのまま仕事になっていることがその状態といえます。そのため、周りから反対されても気づいたらやってしまうこともあります。
例えば、芸術家や漫画家、ミュージシャンや小説家などはライフワークとして仕事をしている人が多い職種なのではないでしょうか。仕事に使命感を持って向き合っているので、プライベートとの切り分けがなくても成立するのです。そこに収入が発生していなくても、自分が一生ものの仕事にしたいと思っていることに取り組むことがライフワークなのです。

メンタルヘルスコラム:優劣をつけるものではない

優劣をつけるものではない

前述した3つのワークの中では、好きなことを仕事にしていることから最も遠いライスワークの場合でも、家族を養うためや自立して生活していくために働いているということは立派なことです。
例えば、将来ライフワークをするために現在はライスワークをしているということもあって良いのです。仕事とプライベートを分けることが、生きていく上で心地よい人も大勢います。
自分の生きがいと言えるものを仕事にできる人はライフワークといえますが、どんな仕事も社会に出て働くことで多くの学びがあります。趣味や特技に直結しない場合でも、自分の仕事を使命と捉えられることでライフワークにもなり得ます。

この3つの言葉や考え方を知るだけではなく、これを機に自分の働き方や、現在の働き方に満足できていないことがあるとすればそれは何なのか考えてみることは大切です。自身で考えてみて行動することで、現状の働き方を続けながらも見えてくることは多くあると思います。良い働き方と悪い働き方というものはありません。大切なのは自分が納得した形で働き、人生を歩んでいくことです。様々な価値観の人がいる中で、私たちは生活していることも忘れないでいただけたらと思います。


著者:塩入 裕亮
精神保健福祉士
医療法人社団 平成医会 「平成かぐらクリニック」 リワーク専任講師


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