メンタルヘルスの医療法人社団 平成医会
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メンタル白書

顧問医ならではの「じっくり聴く」診療で、「人生の中で一番体調がいい」状態に

2024年 うつ病 事例集 対人関係の不安 精神科の不信感

初診前の状況


体調不良があるのに会社を休んでくれない、このままでは心配だと人事から相談があった。本人に受診を勧めるも気持ちが向かないようだったので、まずは企業専任担当者がカウンセリングで状況を伺った。不眠、食欲不振、倦怠感、頭痛、腰痛、吐き気、息苦しさ、抑うつ感、恐怖感や不安感、死にたいと日常的に思うなどの症状がみられたため、カウンセラーから顧問医への受診を勧奨した。

新型コロナ感染予防のため、 完全自宅勤務。 勤怠に大きな乱れはないが、 突然連絡をとれなくなることが時々あり、上司に心配されていた。ある日オンライン朝礼に出席しなかったので、上司が連絡を試みるが不通。午後になっても連絡がつかないため人事と上司が自宅に訪問した。
自宅で本人がふらついていたため医療機関を受診することを勧めたが、 本人は拒否。 業務命令として内科受診させたところ、CT、 心電図ともに異常なし。 内科医より精神科の受診をすすめられた。
しかし、本人は学生時代に精神科に通院したことがあり、当時の嫌な記憶から、受診したくないと言う。人事は精神科ではなくカウンセリングを受けるよう説得し、本人が来院された。